その2稿は1月号と2月号。現代美術家・前山忠氏にインタビューし“雪でのアート”についてまとめた「雪アートに挑む美術家に聞く/雪の魅力、アートの視点」を1月号に、「私的カメラ散策日記02/大雪長岡の街を巡る」とした写真エッセイ的なものを2月号に書き、共通テーマとして“雪を考える視点”と置いた。


↑ 1月号 企画特集「雪アートに挑む美術家に聞く/雪の魅力、アートの視点」
↑ 2月号 企画特集「私的カメラ散策日記02/大雪長岡の街を巡る」
2月号の私的カメラ散策日記は数年前(企画面の枠が空いていたときを狙って)書いた「タバコ屋を巡る」に続く2回目で、私的なカメラを“公”的な雰囲気もある当紙の特集に書くに訳を入れたくなり、かつ、今年2月は雪が皆無だった(のに“大雪の写真を載せる”)ことにも言い訳が必要で、まえがきにはそうした執筆理由を書いた。そのまえがき部分を転載する。
1月号の「雪の魅力、アートの視点」のほうはそうしたことを既にblogに転載済みだから、執筆動機なり概要は過去ログを参照ください。
私的カメラ散策日記02 大雪長岡の街を巡る
大雪長岡の街を巡るという表題にした。のっけから編集事情の話で恐縮だが、月刊紙の常で原稿の締切と発行月とはタイムラグが大きくあるもので、本稿を書いているのは昨年の12月25日。二週間以上前に初雪は降ったけれどその積雪はすでに影もなく、けれど本号が配布されるころは例年のとおり雪も積もってるだろうとそのタイトルで書き始めている。が、大雪かどうかは見当もつかず、だから掲載した雪の写真は今現在のものではなく、ちょうど二年前、2018年2月の長岡の風景である。
この年のこの月、異常なほどの一気の降雪だった。自分自身のエネルギーもすっかり雪に消費されていたけれど、ウエブ上に記していた日記(ブログ)に雪の光景を写真に撮ってよく載せていた。降雪風景をただ撮るだけでなく、視点を変え「変換」を試みたり「雪そのもの」の姿を狙ったりなど、後から見直すと無意識にも雪をいろいろと撮っていた月だった。
そこで手前味噌ながらそれらを本稿で紹介することとしたい。先月の新春号本欄では「雪」を取り上げ、雪アートに挑む現代美術家・前山忠さんにインタビューし雪をどう捉えるかを考える観点での特集をおこなったが、今号はその「雪を多角的に捉える」特集の第2弾と位置づけた次第である。
(月刊My-Skip2月号企画特集/ まえがき部分を転載)
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