
その画像は1階席からのもので、そのとき特に意図があったわけでも何でもなく、出張帰りに東京駅で買い求めたプレミアムモルツビールを飲みながら何気なくシャッターをきったらちょうどホームに入線した。おそらくは上野駅で、そんな撮り方だからピントはプレミアムモルツである。
見てよくわかるように、特徴的なのは1階席の窓の下端ラインがホームの天端と面一になること。だからプラットホームを基準にすると1階ではなく半地下で、半分埋もれながら地を這うような独特の感覚があった。仕事上の利用がほとんどだし私は2階席からの車窓のよさよりも、断然空いていること、物理的に揺れが少なくなることから1階を選ぶことが多かった。それは少数派なんだろうと思っていたが、テレビでもあなたは1階派それとも2階?なんてやってたり、女性コメンテーターが同じような理由をつけて「私は絶対1階」とまるで自慢するかのように断言していたから、この“感覚”が好きなひとは意外といたのかもしれない。
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