アート日和 from Niigata -アトリエZen-

新潟県長岡市で発行している月刊フリーマガジン「マイスキップ」連載の同名コラムのブログ版です。主宰するアトリエの企画展情報をまじえながら…

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外山文彦作品記録集(2020年編集版)_2020年10月発行/
郵送にて販売中です
詳細↓
https://atelier-zen.jp/toyamasassi.html

アトリエZen 展覧会案内
infomation




長岡小嶋屋“蕎麦×アート” 蕎麦店内壁面をアートで彩ります。
CoCoLo長岡店
3月13日~5月14日:板垣良和

銀座ニューメルサ店
(銀座5丁目、ニューメルサ8階)
銀座ニューメルサ店は2014年12月20日をもって閉店となりました。

蕎麦店内の壁面を使っての展示となりますので、来場時にはワンオーダーをお願いします。アートの織り成す時間と空間を、美味しいお蕎麦とともにお楽しみください。
そばがきといった蕎麦店特有の和風スイーツや、コーヒー等の喫茶メニューもあります。 CoCoLo長岡店:ティータイムのデザートセットの例。(コーヒー315円)


ラ・ボントーン(長岡の人気のパン屋さんのなかに絵を飾っています)
vol.49/2023年1月4日~3月5日:中川采花 展示案内



小冊子「外山文彦・CANVASシリーズ」、発行しました。



■舟見倹二・作品カタログ販売中
封じられた世界から
~舟見倹二BOX ART

メールでご注文ください。
詳しくはこちら↓
http://atelierzen.blog.shinobi.jp/
Entry/212/

舟見倹二・作品資料集「版の軌跡1976-2011」(2011年11月発行)

【作家ファイル】
外山文彦 CANVASシリーズ



エスクィント閉店のお知らせ↓
http://atelierzen.blog.shinobi.jp/
Entry/172/


記録

-Canvas- 外山文彦展
2017年6月10日~7月9日/ギャラリー空華 <記事index>

現代美術展「地下光学」 index↓
http://atelierzen.blog.
fc2.com/blog-entry
-3742.html




CANVAS 外山文彦展
2016年10月1日(土)~10月9日(日)/CoZAの間(横浜市港南台) 記事index:
http://atelierzen.blog.fc2.
com/blog-entry-3679.html


弥彦・野外アート展

10th 弥彦・野外アート展2019 -ファイナル・ステージ-〓終了しました〓
記事index:
http://atelierzen.blog.fc2.
com/blog-entry-5193.html


お知らせ

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長岡小嶋屋「CoCoLo新潟店」、2015年1月新装オープンにあわせて信田俊郎水彩作品を飾りました。
http://atelierzen.blog.fc2.com
/blog-entry-2886.html




topics-02


■ 2014.1.20
アトリエZenのHPができました
https://atelier-zen.jp/


ルルド“屋上”での「音響詩/巳巳」、あるいは屋上ではない屋上について

ギャラリー湯山で今年ロングラン開催していた「巳巳展×外山文彦展」(アトリエZen企画協力)の作家・巳巳さんの出演があると群馬県四万温泉でのイベントの告知を先日していたが、昨日はそちらまで。
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その「音響詩/巳巳」なるパフォーマンス。案内リーフレットには会場は「ゆずりは/ルルド屋上」とあり最初いま一つ意味がのみこめなかったが、ゆずりはというのはどうやら地区名みたいで、四万温泉の中の「ゆずりは」ゾーンに建つ「ルルド」(という施設の)屋上だと後から理解した。
ルルドの正式名称はスパゲストハウス ルルド(SPA GUEST HOUSE LULUD)となるようで、あぁ温泉入浴施設の屋上を使うのね程度の認識で、建築や施設の予備知識を何ら持たずに向かった。で、先に書いてしまえば、「屋上」というのは感覚的にはまぁわかりやすいなとは思ったけれど、建築の用語からすれば異なるもの。上の画像は開演40分前くらいのリハーサル的思考中(公演に向けて集中の最中)のものだが、屋根もしっかり付いているしどうみても屋上ではない。

このルルドは、倒産した温泉旅館をリノベーションしたもので、クラウドファンディングでの資金調達もしながら2020年末にオープンした新しい施設だという。なるほどスタイリッシュにまとめられているが、そこで気付いてわかったのは元々が鉄筋コンクリート造5階建ての旅館だったのを改装し新たに運営する際には4階建ての施設にしたのだということ。
5階部分は仕上げ材も取っ払い(新しい施設でこの階は使わないからエレベーターによる導線も無くし)改装もせずにそのまま放置に見える。そうした、外からは見えることのない廃墟のようなスペースを、作家の飯沢康輔氏の発想が大きいのかもしれないが「温泉郷クラフトシアター」での絵画展会場(飯沢康輔展)&パフォーマンス会場にしたというわけだ。
18-371b.jpg
ルルドは表向き4階建てだから、エレベーターは4階で降りるが、降りるとその目前に(ふだんは開けられることのおそらく無い)扉が開けられていて、その先の階段にと誘われる。
気分は、まさに屋上に上がる感覚である。
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弥彦・野外アート展でも初期のころに温泉旅館内に作品を展示する企画をたてたことがあったし、武蔵野美大の学生が岩室温泉の各旅館に作品を展示するアートイベントをしたことがあったが、そういうときの来場者の面白さは「(高級旅館など)ふだん入れないところにも、アート鑑賞を旗印に入れる」ことがあるけれど、今回のルルドの場合は、宿泊代を払った人であっても入れないところに入れちゃうという、さらなるプラス要素が加わっているといえる。

行く前は、先日まで一緒に展覧会をやっていたからと「行ってきました」程度に画像を簡単に載せようと思っていたが、一週前の旧廣盛酒造と同じで建築の特徴がありすぎて、そんなかんなでまた思いがけず長文blogになってしまった。
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ついでだからもう一つだけ書くことにすると、屋上空間(=カウントされない5階の空間)でわたし的にツボだったのは、コンクリート躯体に「通り芯」だとかの嘗て施工時のメモが現わしになっている(↑)こともあったけれど、一番は下の図。空中に浮いた(かのように見える)消火栓ボックスである。
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コンクリート壁から5~60㎝ほど前面に出ていて、6本の鉄の棒で壁と床から支えが取られているが棒は細いものだから、意味なく飛び出て浮いているように見える。
建築図面に慣れていれば容易に想像つくが、この場合内部の壁面ボードは柱面に合わせて設けられるから、消火栓ボックスはその(設けられるはずだった)位置で自立している。壁面の化粧石膏ボードがあれば見た目に何の変哲も無いのだけれどそれは壊されて再生もされていないから、浮いた消火栓ボックスになったというわけだ。
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巳巳さん公演中


飯沢康輔さんの絵画は大きなダンボールに描かれ、この空間に見事にマッチしていた。
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プロフィール

長岡市在住,アトリエZen主宰。
美術作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっています。また、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。
【アトリエZenの業務内容】

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