
日曜の夜にNHKで放送中の、フランスのテレビドラマ「アストリッドとラファエル-文書係の事件録」が面白いと先週知人から聞き、この日曜(21日)の放送を録画して視聴。
雑談の中でそのフランスの犯罪ミステリーの話が出てきたとき、「もう何回か放送されている」「次回は“後編”になる」という説明に今から見だすのもフランスものだし面倒くさそうだなぁなんて思いはしたが、主人公の(事件を解決する役の)女性は自閉症を抱えていて、その日本語吹替が貫地谷しほりでそれが上手いんだと聞かされて俄然興味を持った。貫地谷さんはもう10年以上前となるが主演した「キミ犯人じゃないよね?」なる深夜ドラマでのコメディエンヌぶりがとてもよかったと覚えていて、そのときの印象からも吹き替えは面白そうに思ったのだ。
で、第4回となる「呪われた家・後編」を見る。
いきなり後編を観るにあたっては特に何も調べず、事前の予備知識は上記2つだけで臨むことにし、しかも登場人物の多い相当複雑な、込み入った事件の解決編という回だったけれどとりあえずそれなりには愉しんだ。アストリッドとラファエルの関係性というのかアウトラインは捉えられたから、次回以降もぜひ観ようという感想を持つ。声優として難しい役どころとなる貫地谷さんもやはり流石である。
視聴後にウィキでこのドラマを調べると「脚本家の1人であるアレクサンドル・ド・セガンは、(主人公の)アストリッドのキャラクターを『自閉症の天才』といったステレオタイプからはできる限り遠いものにしたいと考え」て文献調査や多くの自閉症当事者からの助言を得たとあった。主人公のなにげない所作やセリフとかにも気をひかれたのだが、そうした背景があるゆえなのかもしれない。
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