

昨日は中之条町。この日に開幕となった「拝啓、うつり住みまして」なる展覧会に。
今年のエックス展に来場された群馬県在住の美術ファンNさんが同展の個人協賛者に名を連ねていて、エックス展時に展覧会内容等を伺い、行きたいと思っていた。今年は(中之条町に縁が深く同地に知人友人の多い)現代美術作家巳巳さんとの企画をおこなったことをきっかけに以降中之条によく訪れていて、7月から数えると3回目になる。
「拝啓、うつり住みまして」は、中之条ビエンナーレを契機に移住してきた13作家のグループ展という形態で「変化するアーティストの立ち位置/視線、その風景」とサブタイトルがつく。夏に外観等の写真をアップしていた旧廣盛酒造がメイン会場で、他に近隣徒歩圏内にある小さな空き店舗(旧綿貫電機、旧まんじゅうや、旧井上畜産)で1箇所1人ずつの展示がある。
最初にDMをいただいたときに「第3会場:旧井上畜産」とあるのを見てどんな建物だろうと思っていたのだが、こんな感じ(↓)。脇に「拝啓、うつり住みまして」と書かれた幟が立てられている。


建物の具合からここでの畜産業はもう相当に前のことと思われたが、室内には当時を偲ぶかのように社名入りの「養豚管理プログラム」なる大きな紙。赤茶けながらも貼られたままになっていて、面白いなぁと思いながらしばし眺めていた。
展覧会の写真をそれほど撮ってないが、旧廣盛酒造のほうから2枚あげておくと

右に写るドローイング(作品の一部)は山形敦子さん。光の具合でカメラ的に写し辛くて画像だとよく見えないが正面奥側に古川葉子さんのインスタレーション。

奥の大きな空間は飯沢康輔さんの絵画作品。ひときわ大きな作品はゲルニカと同じサイズに描かれている。素材はダンボール。
新潟からの同行者Kさんは美術好きであるとともにドライブがとにかく大好きでこの地も初めてだったので、展覧会のあとは観光で四万方面を巡ることにし、私自身7月の四万温泉でのイベントの際はそこまで足をのばせなかったからと一番奥の四万川ダムと奥四万湖に。湖水の色は四万ブルー(シマブルー)と呼ばれる独特のもので、綺麗だと聞いていた。

時計回りで一方通行になっている湖面一周道路を廻り、画像は途中に設けられている展望スペースからの1枚。さすがに綺麗で、この日は少し緑がかっていてエメラルドグリーンにも近い、ターコイズブルーのような色調。季節や時間、天候等で色の変化があるらしく、鮮やかなコバルトブルーになるのは雪解け水が流れ込む春先に限るようだと後から知った。
拝啓、うつり住みまして
会期:11月19日~12月11日、会期中無休、10:00~16:00、 入場無料
会場:旧廣盛酒造ほか/ 問い合わせ:中之条町観光協会
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