今年は8月に「外山文彦●個展2022」という冊子を制作しているが、制作時に校正用で作っていた束見本である。

束見本といっても簡易版で、インクジェットプリンターでの出力紙をトンボで裁ってホッチキス留め製本したもの。「束見本-1/2022.08.07」とメモで日付を入れている。
実はこのとき、展覧会に(この冊子を)出展する関係で締切があり、印刷入稿は8月10日厳守となっていた。3日前の8月7日に束見本風なものをこしらえたのは、作業が順調に進捗し校正期間に3日とれるということではなくむしろ逆で、作業が遅れに遅れさすがにギリギリになりすぎていると、自分で自分に発破を掛ける意味で作ってみたものとなろうか。
まだ取り掛かってなくて真っ白な頁は出てくるし、 時間がギリギリなのにこのあと2ページ増やそうと思い立ちそれによる組み換えなんかも新たにしているから、よくそこから突貫でまとめられたと思うことしきり。当時のblogを今見返したら、印刷所にデータ廻した翌日に、つまり作業完了後に「昨日10日は、とある仕事の『もう延びない』最終の原稿締切だった」と書いていた程度だったが、作業中はさすがにblogに書く余裕なんてものは無いよね。
ちなみに表紙に使った画像は、このあとギャラリー外観の“夜の光景”に差し替えていて、それに合わせてデザインもちょっと変えた。そういえば「あとがき」の約1200字の文章を1か月前に載せていたが、8月10日と入れた日付は時間的にも印刷入稿の寸前で、一番最後に書きあげたものとなる。自分では忘れていたことだが、8月7日の束見本には、あとがきに違うことを書こうとしていた(書きかけていた)形跡が残っていた。
小冊子「外山文彦●個展2022」 https://atelierzen.blog.…entry-6514.html
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